令和3年度四国地域におけるヘルスケアビジネスの展開に関する実証研究調査報告書

掲載日: 2022年6月10日
委託元: 経済産業省
担当課室: 四国経済産業局地域経済部新事業推進課
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報告書概要

この報告は、四国地域におけるヘルスケアビジネスの展開に関する実証研究について書かれた報告書である。四国地域では少子高齢化に伴い社会保障費が増大し、様々なヘルスケア課題が顕在化している現状において、公的保険外のヘルスケアサービスの普及拡大が重要となっている。現在の公的医療・福祉サービスを維持するには予算・人手に限界があり、民間企業や市民ボランティア等の参画によるヘルスケアビジネスによる地域課題解決が求められている。一方で、民間企業と自治体の福祉部署や医療・介護現場との連携が困難であり、官民の共創が進んでいない課題がある。この調査では、四国管内のヘルスケア事業者からサービス展開に課題を持つ2事業者を選定し、自治体や医療介護機関、有識者等とともに検討会を開催してビジネスモデルの検討・ブラッシュアップを行った。ケースAでは高知県本山町におけるフレイル予防を目的とした「てくてくお遍路」システム、ケースBでは愛媛県西条市における現役世代の生活習慣病予防を目的とした「mac健康クラブ」を対象とした。各ケースで3回の検討会を実施し、事前調査として市場調査や競合調査も行った。さらに成果報告会としてオンラインセミナーを開催し、得られた検討結果や課題について情報発信を行った。調査結果として、ヘルスケアビジネスでは地域住民の自助・共助の力を見据えた計画策定と、収益事業者の参入支援が課題であることが明らかとなり、事業化・サービス設計の支援体制構築と専門家との連携促進が提案された。