令和3年度エネルギー需給構造高度化対策に関する調査等事業(無電柱化の推進に向けた新設電柱の増加要因の調査・分析)調査報告書
報告書概要
この報告は、無電柱化の推進に向けた新設電柱の増加要因について調査・分析を行った報告書である。無電柱化推進計画に基づき、法律上で無電柱化を進める対象区域として指定されている緊急輸送道路や市街地開発事業等と新設電柱の関係を把握することを目的としている。調査では、一般送配電事業者から提供された新設電柱の位置情報データを地理情報システム(GIS)により地図上にプロットし、新設電柱の設置状況を可視化した。緊急輸送道路における調査では、国土数値情報の緊急輸送道路データを使用し、道路中心線から幅20メートルの範囲内にある新設電柱を緊急輸送道路内の電柱として判定した。第一次から第三次緊急輸送道路ネットワークの区分情報を新設電柱に付与し、町丁目レベルでの特定も実施している。市街地開発事業等の調査では、土地区画整理事業や市街地再開発事業などの開発区域内における新設電柱の設置状況を分析した。また、これらの区域以外の新設電柱についても調査を行い、造成地区画内への電力供給ルート構築や戸建分譲地造成への供給、工業団地内の供給ルート構築、道路沿いへの供給ルート構築などが新設電柱増加の主要因となっていることが明らかになった。調査結果は全てGIS上で可視化され、電柱番号検索機能も実装されている。