令和3年度統計調査業務改善に関する調査研究事業 調査報告書 (3)PDCAサイクルの確立と経済産業省の自己点検業務との効率的実施の方策
報告書概要
この報告は、経済産業省の統計調査業務における自己点検業務の効率化について書かれた報告書である。令和3年度に三菱UFJリサーチ&コンサルティングが実施した調査研究事業の成果として、PDCAサイクルの確立と自己点検業務の効率的実施方策が検討されている。報告書では、まずガイドライン点検項目と自己点検項目の関連付けを行い、両者の項目を3つの分類に整理している。分類Aはガイドライン点検項目のみに存在する項目、分類Bは両方に存在する項目、分類Cは自己点検項目のみに存在する項目である。自己点検効率化の検討は3段階のステップで実施されている。ステップ1では点検項目自体の削除可能性を検討し、品質に影響がないと思われる2項目を抽出したが、統計企画室との相談の結果、削除は見送られている。データ入力に関する業務標準の確認項目や復元推計の実施項目について、調査課室からは頻度を下げることや特定のタイミングでの点検実施が提案されている。ステップ2では点検頻度の見直しを行い、事前点検と事後点検のみで品質を担保できる項目を精査した結果、84項目から66項目へと削減を実現している。ステップ3では点検方法とセルフチェックシートのフォーマット変更により、さらなる効率化を図っている。
