令和3年度化学物質安全対策(化学物質管理に資する技術開発動向調査) 報告書

掲載日: 2022年7月1日
委託元: 経済産業省
担当課室: 製造産業局化学物質管理課化学物質リスク評価室
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報告書概要

この報告は、化学物質管理に資する技術開発動向について書かれた報告書である。経済産業省では、2020年の世界サミットで合意された化学物質の悪影響を最小化する目標達成に向けて、効果的かつ効率的な化学物質管理の実現を図っている。現在、ポストSAICMの策定やEUの持続可能性化学戦略の採択など、国際的に化学物質のライフサイクル全体にわたる管理への関心が高まっている。また、新たな資源循環型社会形成やデジタル技術の変革により、データ収集方法や評価方法の変化も想定される。本事業では、国内外の化学物質管理に関する規制動向や技術開発動向を踏まえ、我が国の化学物質管理の高度化を進める上での課題を整理し、課題解決に求められる技術やその開発動向、実現可能性について調査検討を行った。さらに、重要な技術については開発に向けた技術戦略案やアウトプット指標案等を作成した。調査では政府関係機関や事業者へのニーズヒアリングを実施し、化審法および化管法に関する知見を有する組織を対象とした。その結果、データの品質評価、化学物質管理情報へのアクセス向上、QSAR活用ツール整備、環境中非残留性評価、分解生成物予測モデル、モニタリング手法改善、環境中濃度予測モデル、用途情報予測、製品中化学物質分析の9つの候補テーマが特定された。各テーマについて国内外の開発動向調査と実用化可能性の検討を行い、技術開発による化学物質管理分野への効果を評価した。調査結果をマッピングし見える化することで、経済産業省が行う新規技術開発事業としての妥当性を検討した。