令和3年度燃料安定供給対策に関する調査事業(製油所の競争力に係る技術動向に関する調査)調査報告書

掲載日: 2022年7月14日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁資源・燃料部石油精製備蓄課
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令和3年度燃料安定供給対策に関する調査事業(製油所の競争力に係る技術動向に関する調査)調査報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、令和3年度に実施された製油所の競争力に係る技術動向について書かれた報告書である。日本の石油の安定供給を将来にわたり確保するため、国内製油所等の供給インフラを維持し、国際競争力を高める必要がある中で、原油選択や装置改造、運転条件の変更によるケミカルシフト、デジタル技術を活用した製油所の自動運転・効率運転などの取組みが有効であると考えられている。調査は一般財団法人石油エネルギー技術センターが経済産業省資源エネルギー庁から委託を受けて実施され、原油の多様化やケミカルシフトに関する海外動向に加え、AI等のデジタル技術を活用した稼働信頼性の向上や製油所の効率的な運転制御・操業管理技術の開発動向とその課題及び導入可能性について調査・分析が行われた。具体的な調査内容として、各国製油所等のケミカルシフトの状況、処理原料・原油の多様化状況、COTC製油所などの最新鋭製油所技術や既存製油所設備の転換による石油化学品増産プロセス、製油所のデジタル化に係る技術動向、石油精製段階のエネルギー消費量・CO2排出量に関する解析、海外主要国の競争力に関する石油精製技術動向等について調査が実施された。調査方法は海外現地調査、インターネット・文献等による調査、その他の方法により実施され、欧州、米国、中国への調査員の長期派遣などによる現地企業、団体、研究機関、政府への直接的なヒアリングや学会・セミナーへの参加を通じて詳細な情報収集と緻密な分析調査が行われた。また、e-fuel生産技術に関する研究開発も含まれており、CO2からの液体燃料製造技術や統合プロセス、燃料利用技術の開発が進められている。