令和3年度化学物質安全対策(有害性情報に関する調査)調査報告書
報告書概要
この報告は、令和3年度に実施された化学物質安全対策における有害性情報調査について書かれた報告書である。化管法の見直しに伴い、新規指定化学物質及び長期間GHS分類が実施されていない物質を対象として、JIS Z 7252:2019に基づく物理化学的危険性17項目及びヒト健康有害性10項目についてGHS分類を実施した。具体的には、過去に政府GHS分類が実施されていない19物質と、10年程度以上分類が実施されていない物質から優先付けされた40物質程度の合計60物質程度を対象とした。分類作業は政府向けGHS分類ガイダンスに記載される情報源より情報を調査し、専門家による判定により行われた。また、経済産業省が公表しているGHS混合物分類判定システムについて、本事業のGHS分類結果及び令和2年度の厚生労働省・環境省による分類結果を反映させるシステム更新を実施した。さらに、既存のGHS混合物分類判定システムから独立行政法人製品評価技術基盤機構が整備するWeb版システムへのデータ移行を可能とする変換ツールの作成も行った。この変換ツールは化学物質の単一物質及び混合物データの効率的な移行を実現し、利用者の利便性向上を図っている。
