令和3年度商取引・サービス環境の適正化に係る事業(バイオコミュニティ形成に向けた調査)調査報告書
報告書概要
この報告は、日本におけるバイオコミュニティ形成に向けた国内外の現状調査と戦略策定について書かれた報告書である。2019年に策定された「バイオ戦略」に基づき、2030年に世界最先端のバイオエコノミー社会の実現を目指すため、研究開発機関、製薬企業、バイオベンチャー、医療機関などの多様なプレイヤーが連携し、ヒト・モノ・カネ・情報の好循環を生み出すバイオコミュニティの形成が必要とされている。経済産業省産業構造審議会バイオ小委員会での議論を踏まえ、世界と伍するグローバルバイオコミュニティの形成に向けて、東京圏と関西圏を中心とした取組の現状調査とマスタープラン策定を目的としている。調査では、国内外のバイオ産業の発展状況を把握するための定量調査を実施し、海外エコシステムと比較した日本の位置づけを評価・分析している。さらに、ボストン、バーゼル、ケンブリッジ、コペンハーゲンなど海外主要バイオコミュニティの運営・取組に関する定性調査を行い、日本がグローバルバイオコミュニティの取組を成功させる上で留意すべき項目を整理している。これらの調査結果を踏まえて、東京圏と関西圏における今後のグローバルバイオコミュニティを成長に導くマスタープランの策定支援を実施し、各地域の課題及び成果指標の管理を中心とした戦略的アプローチを提示している。
