令和3年度産業経済研究委託事業(ダイバーシティ経営推進並びに外国籍社員の活躍促進に関する調査)事業実施報告書
報告書概要
この報告は、ダイバーシティ経営推進並びに外国籍社員の活躍促進に関する令和3年度産業経済研究委託事業について書かれた報告書である。経済のグローバル化や少子高齢化が進む中で、企業競争力強化のために女性、外国人、高齢者、障がい者を含む多様な人材の活躍を支援するダイバーシティ経営の重要性が高まっており、特に新型コロナウイルス感染拡大により経営リスクが増加する環境下において、多様な価値観や経験を有する人材の活躍支援がますます期待されている。本事業では、前年度に開発された改訂版ダイバーシティ経営診断シートおよびその手引きの普及を主目的として、中堅・中小企業の現場へ届けるための体制整備を行った。具体的な実施内容として、各種普及ツールの理解促進のためのセミナー等を開催し、JDIO、KEIS、滋賀県プロフェッショナル人材戦略拠点、全国社会保険労務士会連合会との連携により計7回のセミナー・ワークショップを実施し、合計1043名が参加した。また、普及啓発ツールの利用方法等に関する改善に向けた調査・分析を行い、参加者からツールに対する意見や改善点を収集した。さらに、産業・事業規模毎の人材の属性比率等に関する調査として、東洋経済新報社のCSR企業総覧データを活用した分析を実施した。調査結果から、支援者全体のダイバーシティ経営への理解促進、継続的な場の確保、女性役職者比率増加に向けた啓発、大企業も含めた一層の推進、人事評価制度の公正性を支援可能な人材確保といった今後の課題が明らかになった。
