令和3年度産業経済研究委託事業成長分野における人材需要の実態把握等に関する調査最終報告書

掲載日: 2022年8月19日
委託元: 経済産業省
担当課室: 経済産業政策局産業人材課
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報告書概要

この報告は、2050年カーボンニュートラル実現に向けた成長分野における人材需要の実態把握について書かれた報告書である。政府の2050年カーボンニュートラル宣言を背景として、グリーン成長戦略の産業政策実現に必要な人材育成施策を検討している。研究では、グリーン分野とデジタル分野への労働移動推進が、成長分野の労働供給制約防止と事業再構築による失業抑制の両面で重要であることを示している。調査は二つの柱で構成され、第一に海外のグリーン人材・デジタル人材育成施策について、シンガポールとドイツのデジタル分野、イギリス・フランス・ドイツ・EUのグリーン分野を対象として実態把握を行った。第二に日本における2050年と2030年の人材需要について産業分野全体での検討を実施した。シンガポールのSkillsFutureは、外国人労働者依存と国家的低生産性への対応として2015年から展開された国民の職業能力向上を目指す国家的運動であり、個人への情報支援、スキルベース雇用推進、統合的教育訓練開発、生涯学習文化醸成の四つの流れで構成されている。検討会では未来人材会議を4回開催し、主体的学習姿勢の重要性、企業と大学教育のギャップ解消、学び直し文化の定着、初等教育改革の必要性、企業と大学の連携強化について議論を重ねた。