令和3年度経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業(DXオフィス関連業務等の効率化に関する自動連携ツールの導入実証・調査事業)事業報告書
報告書概要
この報告は、行政機関における業務効率化ツール導入実証と効率的情報分析環境検討について書かれた報告書である。本事業は2つの軸で構成されており、第一軸では業務効率化ツール導入実証として、メール容量管理と勤怠処理の課題解決を目的とした検証を実施した。具体的には、メールボックスの容量不足問題に対してIPaaS製品を活用した自動化処理により、メール受信時のファイル移管とメール削除を自動実行する仕組みを検討した。また勤怠処理においては、TeamsのBot機能と勤怠システムのAPI連携による効率化を検証した。
第二軸では効率的情報分析環境検討として、施策実行状況のタイムリーな分析と政策転換判断に資するデータ管理プラットフォームの実現性を検討した。AWSクラウドサービスを活用したデータ収集・加工・可視化の一連のプロセスを構築し、作業時間短縮効果を検証した。
検証結果として、IPaaS製品については PowerAutomate、Workato、Zapierの比較評価を実施し、それぞれの機能性、展開方法、課金体系等を分析した。データ管理プラットフォームでは、定期的なデータ取得から分析結果の可視化まで自動化された処理フローを確立した。今後の課題として、行政機関内システムとのシームレスな連携実現に向けた標準化や機能強化、データガバナンス体制の整備等が挙げられている。
