令和3年度大阪・関西万博政府開催準備事業(大阪・関西万博のコンセプト実装に向けた共創創出に係る事業)報告書
報告書概要
この報告は、2025年大阪・関西万博におけるコンセプト実装と共創創出について書かれた報告書である。報告書では、万博の意義を「次のありたい日常をともにつくる場」として定義し、一人ひとりが自らの望む生き方を考え、可能性を最大限に発揮できる持続可能な社会の共創を推進することを目的としている。
万博の特徴として、正解が存在しない挑戦の場であること、大きな変化を起こすきっかけとなること、思いがけない出会いが新たな価値を生み出すことが挙げられている。共創のプロセスは認知、共感、行動の三段階で構成され、価値共鳴と価値転換を通じて自分ごと化を促進する仕組みが検討されている。
報告書では、共創への参画を促進するメッセージやツールの開発、動画制作、ランディングページのデザイン制作が実施された。また、共創を体現するアクションの創出として、中長期戦略の策定、プロトタイプの検討・組成、会場内コンテンツの提案が行われている。
共創プロジェクトは、S型(社会価値重視)、S・B型(社会価値とビジネス価値の両立)、B型(ビジネス価値重視)の三類型に分類され、それぞれの特性に応じた展開戦略が策定されている。さらに、万博の共創巻込みに関する検討では、ニーズの整理と共創取組創出に向けた具体的な打ち手が検討されており、複数者共創連携や万博起点共創連携などの連携モデルが提案されている。これらの取組を通じて、2025年万博を契機とした社会変革の実現を目指している。
