令和3年度戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)に係る事業化支援事業(地域中小企業のR&Dイノベーション創出事業)報告書
報告書概要
この報告は、令和3年度戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)に係る事業化支援事業について書かれた報告書である。経済産業省九州経済産業局が実施した地域中小企業のR&Dイノベーション創出を目的とした事業の成果をまとめている。九州地域のサポイン企業約100社及び地域未来牽引企業等を対象に、オープンイノベーション手法を用いた事業化支援を実施した。具体的には、事業化支援を必要とする企業の調査と支援対象企業の選定から始まり、500社程度を対象として37社を1次候補として選定し、28社にヒアリングを実施した。その結果、技術シーズシートを作成し、企業間連携への意識、連携対象技術、事業化に向けた課題認識の3つの視点から15社を支援対象企業として選定した。次に、連携が見込まれる外部企業等の選定と事業連携仮説の検討を行い、オープンイノベーションプラットフォームAUBAを活用して企業間のマッチングを支援した。さらに企業間連携による事業プラン設計と小規模PoC(実証実験)を実施し、具体的な連携事例の創出に向けた支援を行った。また「つながり」による事業創造を重視したセミナーを開催し、45人の参加者を得て、8割以上の参加者から満足との回答を得た。セミナーでは具体的な事例紹介とパネルディスカッションを通じて、オープンイノベーションの重要性と有効性について啓発活動を実施した。最終的にマッチング成果の情報発信として、支援対象企業が九州オープン・イノベーション推進フォーラム2022に登壇し、自社の取り組みについて講演を行った。
