令和3年度地球温暖化対策における国際機関等連携事業(ミッション・イノベーションを通じた国際連携に関する取組等調査)報告書

掲載日: 2022年9月16日
委託元: 経済産業省
担当課室: 産業技術環境局総務課国際室
委託事業者: 株式会社テクノバ
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報告書概要

この報告は、ミッション・イノベーションを通じた国際連携に関する取組等調査について経済産業省が実施した令和3年度地球温暖化対策における国際機関等連携事業に関して書かれた報告書である。ミッション・イノベーション(MI)は2015年のCOP21において有志国によるクリーン・エネルギー分野の研究開発についての官民投資拡大及び国際連携を促すイニシアティブとして立ち上がった。現時点で22ヶ国とEUが参加し、気候変動対策におけるイノベーションの重要性を踏まえて環境保全と産業発展の両立を目指している。第一期では参加国がクリーン・エネルギー分野の政府研究開発支出を5年間で2倍にすることを目標とし、8つの個別分野でイノベーション・チャレンジやチャンピオン・プログラムに取り組んだ。2021年6月から始まった第二期では「ミッション」と「プラットフォーム」の体制を柱とし、より野心的な目標を掲げて成果重視型の取り組みへとシフトしている。日本も研究開発費倍増計画に賛同し、2020年度に倍増目標を達成している。本事業では特に水素分野と発電分野における技術開発動向の国際比較分析を実施し、水素分野では2030年までに利用段階の水素コストを2ドル/kgに低減することを目標としたクリーン水素ミッションの取り組みが報告されている。また発電分野では多様な地域で最大100%まで変動性再生可能エネルギーを効果的に統合する電力システムの実証を目指すグリーン・パワード・フューチャー・ミッションの活動が詳述されている。さらに二酸化炭素除去技術のライフサイクルアセスメントに関するワークショップ開催など、各ミッションでの具体的な協力活動についても言及されている。