令和3年度エネルギー需給に関する統計整備等のための調査(エネルギー消費統計調査の集計及び利用分析に係る調査研究)報告書

掲載日: 2022年9月22日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁長官官房総務課戦略企画室
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令和3年度エネルギー需給に関する統計整備等のための調査(エネルギー消費統計調査の集計及び利用分析に係る調査研究)報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、令和3年度エネルギー需給に関する統計整備等のための調査に関する報告書である。資源エネルギー庁が実施したエネルギー消費統計調査の集計及び利用分析に係る調査研究の成果をまとめている。

産業部門および業務部門のエネルギー消費実態を把握するため、従来は石油等消費動態統計のみが整備されていたが、非製造業や中小製造業、業務部門の統計調査が不足していた。総合エネルギー統計の精緻化や省エネルギー対策、温室効果ガス排出抑制対策推進のため、エネルギー消費実態の精緻な把握・分析が不可欠となっている。このような背景から、平成16年度より試験的調査を開始し、平成19年度から本格的なエネルギー消費統計調査を実施している。

本調査では、令和2年度エネルギー消費統計調査のデータ集計・分析を行い、集計表作成、回答状況分析、既存統計との比較検証、燃料種別・業種別のエネルギー消費動向分析を実施した。また、エネルギー転換に関する回答状況やローテーション・サンプリングの効果分析も行っている。さらに、令和3年度調査設計や統計精緻化に向けた検討として、時系列分析、母集団推計方法の再検討、従業員規模の小さい区分の推計方法検討を実施した。

総合エネルギー統計の精度向上については、燃料消費における「原料用」消費の検証を行い、農林水産・建設・鉱業の潤滑油とアスファルトに関する利用状況を整理している。現在の調査では原料用の欄が存在しないため、一定のルールを設けて全量原料用として計上しているが、実際の原料用消費量を正確に把握できていない可能性がある。石油等消費動態統計では一部業種や燃料種に原料用記載欄があり、より正確な把握が可能となっている。

最後に、エネルギー消費統計のローデータから集計表作成までの流れや処理について、包括的なマニュアルを作成し、統計作成の基本方針、作成方法、集計表作成手順を体系的に整理している。