令和3年度地域・企業共生型ビジネス導入・創業促進事業(オーガナイザー組織の持続可能な事業計画策定)小樽築港周辺地区ウエルネス事業創出計画
報告書概要
この報告は、小樽築港地区におけるウエルネス事業創出を通じた地域・社会課題解決について書かれた報告書である。株式会社小樽ベイシティ開発が中心となり、2022年度から2024年度の3年間にわたって推進する計画を策定している。背景として2020年7月に北海道済生会とウエルネスタウン構築に関する協定を締結し、小樽市の人口減少と健康寿命延伸という課題に対応するため「ウエルネス」をキーワードとしたまちづくりを進めている。本計画では、ウエルネスを「誰もがこのまちに暮らし続けたいと思えるあらゆる要素」と定義し、地域内外の多様な関係者との連携により、小樽築港地区をフィールドとした事業創出を目指している。計画期間を試行期、展開期、確立期の3段階に分け、地域内外のネットワーク拡充、ウエルネス事業の企画・募集・選定、リビング・ラボ機能の確立を段階的に実施する。リビング・ラボとは事業創出スキームの中核機能として位置づけられ、様々な主体がウエルネス事業を企画・実証・事業化できる仕組みを構築する。収支計画では2025年度以降の黒字化を目標とし、協賛金、リビング・ラボ利用料、ウエルネスクラブ会費等の収入源を設定している。また小樽築港ウエルネスタウン構想のPRや学生・企業・団体との連携イベント開催など、計画策定プロセスにおいて多様なステークホルダーとの協働体制を構築している。