令和3年度グローバル・スタートアップ・エコシステム強化事業(起業家精神に関する調査等)事業報告書

掲載日: 2022年9月27日
委託元: 経済産業省
担当課室: 経済産業政策局新規事業創造推進室
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報告書概要

この報告書は、令和3年度に実施されたグローバル・スタートアップ・エコシステム強化事業について書かれた報告書である。事業の背景として、Society5.0の実現に向けてイノベーションの担い手であるスタートアップが重要であるものの、日本発のユニコーン企業は依然として少なく、シリコンバレーやフランス、イスラエル、中国深圳など各国・地域間でのスタートアップ・エコシステム競争が激化している状況がある。そのため、グローバル市場への進出や社会課題の解決を図るスタートアップ関係者が新事業の創出を促す環境について調査・分析を実施し、日本のロールモデルとなる取り組みを発掘するとともに、日本発のユニコーン企業の創出を促す施策の検討を行い、スタートアップ・エコシステムのさらなる強化を目的として実施された。事業は二つの主要な取り組みから構成されている。第一に起業家精神に関する調査として、グローバル・アントルプレナーシップ・モニター調査を実施し、起業活動指数の国際比較や経年比較を通じて日本の起業態度の低水準化傾向の要因分析やコロナ禍における起業活動への影響分析を行った。調査結果では、2021年の日本の起業活動水準は6.3となり前年の6.5から若干低下したものの、2019年の5.4と比較すると高水準を維持している状況である。第二に第6回日本ベンチャー大賞の運営を実施し、新設された3賞を含む6つの部門で表彰を行った。日本ベンチャー大賞は、インパクトのある新事業を創出した起業家やベンチャー企業を表彰することで、起業を志す人々や社会に対して積極的に挑戦することの重要性や起業家の社会的評価を浸透させ、社会全体の起業に対する意識の高揚を図るものである。表彰部門は内閣総理大臣賞、ダイバーシティ賞、グローバル賞、農業ベンチャー賞、大学発ベンチャー賞、審査委員会特別賞の6部門で構成され、事業のビジョン、新規性・革新性、チャレンジ性、拡張性の4つの評価項目に基づいて審査が実施された。