令和3年度質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業スーダン共和国向け電力及びインフラ市場調査・要望確認事業最終成果報告書(概要版・英語)

掲載日: 2022年10月21日
委託元: 経済産業省
担当課室: 通商政策局中東アフリカ課アフリカ室
タグ: 海外展開
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報告書概要

この報告は、スーダンにおける電力及びインフラ開発プロジェクトの事前調査について書かれた報告書である。

本調査は日本の経済産業省の支援により実施され、スーダンの電力・港湾インフラ開発への貢献を目的としている。日本とスーダンの関係は1956年から始まり、JICAによる約15億ドルの支援実績を有する両国間の協力関係を基盤としている。調査は2021年8月から2022年2月にかけて実施され、スーダンエネルギー石油省及び運輸省からの要請に基づいて行われた。

電力分野では、高効率ガスタービンコンバインドサイクル、低損失ケーブル、エネルギー管理システム、地熱発電所、風力・太陽光とバッテリー貯蔵システムの複合発電など、先進的な日本技術の活用を検討している。港湾分野では、高品質な鋼構造物・杭基礎、競争力のある建設工法の導入を提案している。

今後の方向性として、港湾分野マスタープランの策定、貨物需要予測、安全航行のための航路整備、既存ゲートウェイ港との機能分担などが重要課題として挙げられている。さらに、自然条件調査、環境・社会配慮調査、周辺環境を考慮した設計、港湾維持管理システムの明確化が次段階で検討すべき項目として示されている。本調査は日本の高度技術とJICA円借款やJBIC輸出信用等の制度金融の活用により、スーダンのインフラ開発に寄与することを目指している。