令和3年度エネルギー需給構造高度化対策に関する調査等事業(トップランナー制度等の見直しに向けた調査等)報告書

掲載日: 2022年10月26日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部省エネルギー課
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報告書概要

この報告書は、省エネ法に基づくトップランナー制度の見直しと小売事業者表示制度に関する調査について書かれた報告書である。制度創設から20年近くを経て29品目に拡大したトップランナー制度において、家庭用エアコンディショナーと業務用エアコンディショナーを対象として次期目標基準値の策定に向けた分析が実施された。家庭用エアコンについては、寒冷地向け機種の普及状況、現行基準の区分見直し、経済性を踏まえた目標基準値の策定方法が検討され、投資回収可能APFの算出による経済性評価に基づいて新たな目標基準値が提案された。業務用エアコンについては、省エネ技術の動向調査や他の空調システムとの競合状況の整理が行われた。また、統一省エネラベルに基づく小売事業者表示制度の活用実態調査では、家電量販店やネット販売事業者を対象としたアンケート調査により、ラベル表示の取組状況や課題が把握された。消費者の理解度検証では、選択実験を通じてラベル表示パターンが製品選択に与える影響が分析され、多段階評価点や年間目安エネルギー料金の表示効果が確認された。これらの調査結果を踏まえ、ラベリング制度の普及促進策が検討され、販売員等向け学習教材の更新も実施された。