令和3年度産業経済研究委託事業(官民による若手研究者発掘支援事業におけるEBPMの検討)調査報告書

掲載日: 2022年10月27日
委託元: 経済産業省
担当課室: 産業技術環境局技術振興・大学連携推進課大学連携推進室
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令和3年度産業経済研究委託事業(官民による若手研究者発掘支援事業におけるEBPMの検討)調査報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、我が国における若手研究者を取り巻くイノベーション・エコシステムの実態と産学連携の現状について書かれた報告書である。野村総合研究所が実施した本調査では、大学における若手研究者による産学連携の実施状況を定量的に把握するとともに、大学や若手研究者へのヒアリング調査を通じて現状の詳細な分析を行った。調査は現状把握、目指すべき姿の検討、問題点の特定という三つの軸で構成されている。現状に関する調査では、大学と若手研究者双方に対する定量調査とヒアリング調査により、産学連携の実施状況と課題を明らかにした。目指す姿に関する調査では、若手研究者の産学連携における目標設定状況を把握し、海外のイノベーション・エコシステムの調査結果も踏まえて理想的な姿を検討した。問題点に関する調査では、産学連携における具体的な課題と障害要因を特定した。さらに、国内外のイノベーション・エコシステムにおける好事例を収集し、海外における産学連携の全体的な傾向と成功事例を分析した。これらの調査結果に基づいて、国内イノベーション・エコシステムにおける施策の方向性を整理し、若手研究者支援事業の継続的な証拠に基づく政策立案に向けた検討を行った。本報告書は、若手研究者の産学連携促進に向けた政策提言と実効性のある支援制度の構築に資する重要な基礎資料となっている。