令和3年度新エネルギー等の導入促進のための広報等事業(再生可能エネルギーの固定価格買取制度等に係るコールセンターの設置)事業報告書
報告書概要
この報告は、令和3年度における再生可能エネルギーの固定価格買取制度等に係るコールセンター設置事業について書かれた報告書である。
株式会社NTTネクシアが運営するコールセンターでは、年間を通じて合計68,427件の入電があり、63,910件に応答した。月平均の応答率は92.6%であり、外部向けの再エネ全般に関する問い合わせが大部分を占めている。令和3年4月には、太陽光発電50kW以上、風力、水力、地熱の変更認定申請・届出が半電子申請で可能となったことにより、申請方法に関する問い合わせが増加した。特に電子申請と半電子申請の違いについて誤解が生じており、承諾メールの取り扱いに関する質問が多く寄せられた。
また、標識及び柵塀等の設置義務に関するメール送信により、423件の反響があった。これらの問い合わせでは、柵塀の素材や高さ、屋上設置の太陽光発電における標識設置の必要性、営農型太陽光における柵塀設置の要否等について質問が集中した。内部センターでは、2021年度再エネ賦課金単価、調達価格、廃棄費用の積立についてが頻出キーワードとなった。
相談内容別では、申請の流れに関する問い合わせが最も多く、電子申請の操作方法、添付書類、調達価格・期間等が主要な相談内容であった。3月には廃棄費用積立に関する相談が434件と増加し、FIP制度や地域活用要件についても継続的な問い合わせがあった。コールセンターは制度変更や新制度導入に伴う混乱を解消し、再生可能エネルギー導入促進における重要な役割を果たしている。
