令和3年度経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業(貿易管理業務支援システムの機能追加準備)調査報告書
報告書概要
この報告は、経済産業省の貿易管理業務支援システムの機能追加準備について書かれた報告書である。令和3年度のデジタルプラットフォーム構築事業として実施され、安全保障貿易審査課の実運用システム構築に向けた準備を目的としている。防衛装備移転三原則等の運用開始により、輸出管理が量的・質的に難化することが想定される中、武器等の輸出許可審査や日本への投資情報の統合的管理・運用手法の検証が必要となった。本事業では、検証結果の総括、性能向上提案、BPR提案、DocuWorks9活用検証、ドキュメント整備、データ移行方針の6つの作業項目を実施した。現状調査として安保審査課職員へのヒアリングを行い、業務・システムの課題を洗い出した結果、将来あるべき姿の方向性を「各人の業務をシステム上で容易にわかりやすく処理できる業務・システムを目指す」と定めた。性能検証では特に問題のある機能について本番環境で検証を実施し、実運用システムではWebアプリとして標準的な性能目標を設定することを決定した。BPR提案では業務・システムの課題を踏まえてToBeモデルを検討し、3段階での段階的実現案を策定した。DocuWorks9については効率化・データ活用の観点では適合しないが、業務移行過程での利用可能性を検討した。データ移行では、トランザクション・マスタ・電子ファイルを対象とし、直接・間接移行を使い分ける方針を定めた。