令和3年度経済産業省デジタルプラットフォーム構築事業(Gビズフォームを用いた商取引監督課手続フォームの開発事業)最終報告書
報告書概要
この報告は、経済産業省のGビズフォームを用いた商取引監督課手続フォームの開発事業について書かれた報告書である。令和3年度にインフォシェア株式会社が実施した割賦販売法の届出申請の電子化に関する最終報告書となっている。
事業の主要な成果として、Gビズフォームの基盤を活用し、短期間(実質3週間弱)で割賦販売法の届出申請の電子化を実現した。申請者はGビズIDによりログインし、各種申請書の申請を行う仕組みを構築し、PowerApps Portalとモデル駆動アプリによるユーザーインターフェースを開発した。さらに、Gビズフォームの共通テーブル情報を拡張することで、ユーザーのサインイン情報による項目の自動入力機能を実装し、表記の揺らぎ防止とユーザビリティの向上を図った。
スケジュール面では、当初11月後半からの開始を想定していたが、契約締結の遅れにより全体作業が12月にずれ込んだものの、設定したスケジュールを超過することなく予定作業を完了した。本事業はPoCとして実施されたため、本番環境での展開は行わず、検証環境でのみ確認可能な状態である。
実稼働に向けた今後の課題として、許可番号のバリデーション機能、申請から承認までの詳細なステータス記録、財産に関する調書のExcel様式決定、通知メールの設定変更、申請フォームのデザイン調整、取下げ機能の制御機能などが挙げられている。これらの課題は次年度以降の事業で対応が求められる内容として整理されている。
