令和3年度産業経済研究委託事業(社会実装を支援するサポート産業の実態とその振興に関する調査)最終報告書

掲載日: 2022年12月23日
委託元: 経済産業省
担当課室: 産業技術環境局基準認証政策課
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報告書概要

この報告は、社会実装を支援するサポート産業の実態とその振興に関する調査について書かれた報告書である。

日本企業が新市場を創出できていない現状を受け、イノベーション・プロセスの変化への対応不足が原因として指摘されている。従来の一社完結型のリニア型イノベーションから、ステークホルダーとの協力が不可欠なエコシステム型イノベーション・プロセスへの転換が求められているものの、多くの日本企業は外部環境を自ら構築する意識やノウハウを欠いている状況である。

この課題解決策として、イノベーションの社会実装に必要な外部環境構築プロセスを支援する「新市場創出サービス」の活性化が提案されている。調査では、政策コンサルティング、広報・PR、認証・標準化、人材派遣・紹介等の分野における「新市場創出サービサー」の実態把握が行われ、市場規模の試算やカオスマップの作成が実施されている。

有識者検討会では、新市場創出サービスに対するニーズ創出の必要事項、サービサー間の連携促進策、海外展開支援における要求事項、政府の産業育成における役割について議論が交わされている。特に、大企業とスタートアップのニーズの違いへの対応、外部環境づくりへの予算配分の困難さ、四半期成果と長期的な外部環境変革との評価手法の相違などが課題として挙げられている。