令和3年度「戦略的基盤技術高度化支援事業に係る執行管理業務におけるアウトソーシングに関する調査」報告書

掲載日: 2023年1月6日
委託元: 経済産業省
担当課室: 近畿経済産業局地域経済部産業技術課
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令和3年度「戦略的基盤技術高度化支援事業に係る執行管理業務におけるアウトソーシングに関する調査」報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、近畿経済産業局が実施する戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)における執行管理業務のアウトソーシングに関する調査について書かれた報告書である。近畿局では中小企業による製造業の国際競争力強化を目的として、特定ものづくり基盤技術の研究開発から販路開拓までの取組を支援しており、平成18年度の制度創設以来約510件、年間約80件の事業を執行している。より効率的な事業管理を実現するため、執行管理業務のアウトソーシングの適切な在り方について調査を実施した。調査は令和3年10月から令和4年3月にかけて行われ、PwCあらた有限責任監査法人がアウトソーシング事業者として執行管理業務と補助事業者へのヒアリングを実施した。執行管理業務には事前準備、月次報告の確認、中間検査・確定前検査、問合せ対応が含まれる。月次報告では10件の研究プロジェクトについて、経費発生状況調書や月別項目別支払明細表等の執行管理関係資料とフィールドノートや議事録の確認を行った。中間検査・確定前検査では経理処理手順や管理体制を確認し、適切でない計上については是正指導を実施した。補助事業者へのヒアリングでは、アウトソーシングによる効果や課題について確認を行った。調査結果を踏まえ、フィールドノートの統一フォーマット使用、委託事業の早期開始、FAQ作成、経理処理研修開催、検査資料電子化等の業務改善案を提示している。