令和3年度質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業スーダン共和国向け電力及びインフラ市場調査・要望確認事業最終成果報告書(公表用・日本語)

掲載日: 2023年1月6日
委託元: 経済産業省
担当課室: 通商政策局中東アフリカ課アフリカ室
タグ: 海外展開
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報告書概要

この報告は、スーダン共和国における電力及びインフラ市場に関する調査について書かれた報告書である。令和3年度に三菱商事株式会社、三菱商事マシナリ株式会社、日本工営株式会社が実施した質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業の成果をまとめたものとなっている。

報告書は主にスーダンの電力セクターと港湾セクターの2つの分野を対象としており、同国の社会経済状況、地理的特徴、既存インフラの現状、開発計画、課題分析などを包括的に調査している。電力分野では、発電設備容量や需給状況、電力セクターの体制、価格構造、財務状況などの現状分析を行うとともに、ガスタービン複合発電、再生可能エネルギー、蓄電池システム、送電技術などの日本の先進技術の適用可能性を検討している。

特に注目されるのは、スーダンの電力需要増加への対応として、効率的なガスタービン複合発電設備の導入、風力・太陽光発電による再生可能エネルギーの活用、地熱発電の可能性調査などが提案されている点である。また、LNG受入基地の整備による安定的な燃料供給体制の構築も重要な検討項目として挙げられている。

港湾分野においては、ポートスーダン港やスアキン港の現状と開発計画、コンテナターミナルやLNG受入拠点の整備構想などが検討されており、同国の経済発展を支えるインフラ整備の重要性が示されている。これらの調査結果を基に、日本の技術力を活用した協力事業の実施可能性と今後の展開方向が提示されている。