令和3年度中国地域における自動走行・MaaS等の社会実装に向けた取組地域拡大事業調査報告書

掲載日: 2023年1月27日
委託元: 経済産業省
担当課室: 中国経済産業局地域経済部自動車関連産業室
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報告書概要

この報告は、中国地域における自動走行・MaaS等の社会実装に向けた取組地域拡大事業について書かれた報告書である。令和3年度に実施された本事業は、中国経済産業局の委託により株式会社福山コンサルタントが実施したものである。中国地域では2019年時点で全5県において人口減少と高齢化率の増加が進んでおり、中山間地域が約77%を占める地域特性から、交通事業者の収益減少や路線廃止が深刻な問題となっている。事業の目的は、交通に課題を抱える中山間地域において、移動と他のサービスとの掛け合わせによる地域経済活発化と地域課題解決を図る先進フィールドとすることである。具体的には、物流・介護・通院等の移動との重ね合わせによる効率化と、小売・観光等の異業種との連携による収益活用・付加価値創出をモデル要素として検討した。調査方法として、周防大島町をケーススタディ地域に選定し、自治体・地域住民へのアンケート調査、事業者へのヒアリング調査、専門家への聞き取り調査を実施した。実装可能性の検証では、事業計画の策定とコストシミュレーションを行い、持続可能なMaaSモデルの構築を検討した。また、調査内容や先行事例を広く地域に発信するため「スマートモビリティチャレンジ地域シンポジウム中国2021」を開催し、新しいモビリティサービスに対する理解促進と取組拡大を図った。シンポジウムでは参加者から高い満足度を得られ、各地域共通の課題認識と解決に向けた取組の必要性が確認された。