令和3年度戦略的国際標準化加速事業:企業を対象とした市場形成力の評価方法と能力開発に関する調査最終報告書

掲載日: 2023年2月17日
委託元: 経済産業省
担当課室: 産業技術環境局基準認証政策課
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報告書概要

この報告書は、企業を対象とした市場形成力の評価方法と能力開発に関する調査について書かれた報告書である。経済産業省の委託事業として、株式会社オウルズコンサルティンググループが令和3年度に実施した調査の最終報告書となっている。報告書では、日本企業が直面する市場環境の変化と成長機会の創出について詳細に分析している。リーマンショック以降、日本企業の営業利益と純利益は成長を続けているものの、売上高の伸びは停滞しており、自然な市場拡大の時代は終焉を迎えているとされる。カメラ・ビデオカメラ市場やHDD向け精密小型モータ市場など、日本企業が上位シェアを占める多くの市場において、グローバル総市場規模の縮小傾向が見られることが指摘されている。従来のQCD軸での競争では日本企業の勝機は薄く、市場そのものを創造・拡大する市場形成のアプローチが必要であると結論付けている。本事業では、企業単位での市場形成力に焦点を当て、「企業版市場形成力指標」を開発することを目的としている。この指標は、アジェンダ構想力、社会課題解決力、ルール形成力という3つの観点から企業の市場形成力を評価するものである。また、市場形成力の向上を図るためのキャパシティ・ビルディング手法の確立も重要な目標となっている。研究会を通じて有識者からの意見を収集し、1万社を対象とした大規模調査を実施することで、実践的な評価手法の構築を目指している。