令和3年度産業経済研究委託事業(アジャイル・ガバナンスの実践事例調査)調査報告書
報告書概要
この報告は、経済産業省が委託したアジャイル・ガバナンスの実践事例調査について書かれた報告書である。令和3年度にみずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社が実施した本調査は、Society5.0における新たなガバナンスモデルの検討を目的としている。調査内容は主に3つの柱から構成されており、第一にアジャイル・ガバナンスの実践事例8事例程度に関する文献調査を実施し、その課題分析を行った。第二に、2021年度に開催された有識者検討委員会「Society5.0における新たなガバナンスモデル検討会」の第14回から第16回までの運営を担当した。この委員会では、デジタル臨時行政調査会の動向、IPAのデジタルアーキテクチャ・デザインセンターの取組、システム・オブ・システムズのガバナンス検討、OECDでのInnovative Governance Guidebook検討などが報告され、アジャイル・ガバナンスの概要と現状に関する中間取りまとめが行われた。第三に、過去の第1弾、第2弾報告書に続くGOVERNANCE INNOVATIONシリーズ第3弾最終報告書のパブリックコメントに向けた翻訳及び誌面制作・デザイン業務を実施した。委員会には学識経験者、法律専門家、企業経営者など多様な分野の専門家が参加し、新時代のガバナンスのあり方について幅広い議論が展開された。