令和3年度エネルギー需給構造高度化対策に関する調査等事業次世代スマートメーターの標準機能を踏まえた論点等の検討及び特定計量制度に係るガイドライン案を踏まえた詳細制度設計等に係る調査報告書
報告書概要
この報告は、次世代スマートメーターの標準機能および特定計量制度に関して書かれた報告書である。令和2年度に実施された「次世代スマートメーター制度検討会」における中間取りまとめを踏まえ、再生可能エネルギー等の分散型リソースの導入拡大や電力分野のデジタルトランスフォーメーションを見据えた次世代スマートメーターの標準機能について、新たに課題となる関連論点や個別論点の詳細な調査と対応策の整理が行われた。また、2022年4月施行予定の特定計量制度については、電気事業法改正に伴い導入される制度設計の検討が実施され、「特定計量制度に係るガイドライン案」が取りまとめられた。本報告では、この制度を実施するための準備として、民間団体による規格作成時の課題や規格検討状況の調査、課題への対応策の整理が行われ、特定計量開始前に届け出が必要な内容について電気計量制度の専門的観点からの整理がなされた。さらに、経済安全保障の動向や共同検針、特定計量制度への対応により外部接続事業者の機器やシステムとの接続が必要となることを踏まえ、次世代スマートメーターシステムの拡張性に関する潜在的な脅威とリスクの抽出・整理が実施された。維持すべきサービスレベルを満たすため、対応すべきセキュリティ項目の特定と要件設定が行われ、Bルートを活用した見える化・デマンド制御やクラウドサービスの例、802.11ah規格の特徴と活用、高圧メーター設置に関する検討が含まれている。