令和3年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(企業間の受発注・請求・決済ワンストップ化に係る先進的国内外実態調査)調査報告書
報告書概要
この報告は、企業間の受発注・請求・決済ワンストップ化に係る先進的国内外実態調査について書かれた報告書である。令和3年度に実施された本調査は、アビームコンサルティング株式会社が経済産業省から委託を受けて実施したものであり、企業間取引における受発注から決済までの一連のプロセスをデジタル化し、ワンストップで処理する仕組みについて国内外の先進事例を調査・分析している。
調査対象国には、タイの中央銀行デジタル通貨プロジェクト「Inthanon-LionRock」、インドの政府調達プラットフォーム「Government e-Marketplace」、マレーシアの中小企業向けデジタル決済プラットフォーム「Jana Niaga」、オーストラリアの電子請求書システムと新決済プラットフォーム、サウジアラビアの電子請求書決済プラットフォーム「Esal」、米国のBusiness Payments Coalitionなどが含まれている。
国内においては、全国銀行資金決済ネットワークのZEDIシステム、政府電子調達システム(GEPS)、各業界のEDIシステムなどの実態調査が行われている。また、中小企業のデジタル化状況についても詳細な分析が実施されており、ポストコロナ時代における中小企業の経営課題とデジタル化推進の必要性が検討されている。本調査は、日本における企業間取引のデジタル化推進に向けた政策提言の基礎資料として位置づけられている。
