令和3年度「大企業等人材による新規事業創造促進事業(創造性リカレント教育を通じた新規事業創造促進事業)」報告書

掲載日: 2023年5月18日
委託元: 経済産業省
担当課室: 経済産業政策局産業人材課
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令和3年度「大企業等人材による新規事業創造促進事業(創造性リカレント教育を通じた新規事業創造促進事業)」報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、令和3年度に経済産業省が実施した「大企業等人材による新規事業創造促進事業(創造性リカレント教育を通じた新規事業創造促進事業)」について書かれた報告書である。日本企業が新しい製品・サービスの投入や付加価値の高い事業創出で遅れをとっている現状を背景として、社会人の創造性育成に注目し、独創的アイデア創出人材育成プログラムを開発・実施した事業の成果をまとめている。報告書では、日本企業が得意とする性能デザインや技術統合(STEP2、STEP3)に対し、課題認識やアイデア創発、構想デザイン(STEP1)の分野で人材育成が不足していることを指摘している。この課題解決のため、過去の自主調査研究で抽出した創造性人材の特徴的行動様式として「5つの基盤」(感性基盤、情報基盤、価値観基盤、手法基盤、経験基盤)を設定し、これらを養成する2日間の研修プログラムを構築した。プログラムは2022年2月にオンライン形式で実施され、大手企業や中小企業の新規事業担当者など22名が参加した。研修では、マインドワンダリング状態からアイデア創発につなげる手法を中心に、観察力向上や情報連鎖、価値観の客観視、コミュニケーション技術、肯定的思考などの要素を体系的に学習させた。効果検証として事前・事後アンケートやフォローアップ面談を実施し、参加者の創造性向上や業務への応用可能性を測定している。さらに、個人の自学自習用教材と企業の人事担当者向け研修運営資料を作成し、オンラインで公開することで、創造性リカレント教育の普及拡大を図った取り組みについて詳述されている。