令和3年度エネルギー需給構造高度化対策に関する調査等事業(電力業界の経営分析及び中長期の資金調達のあり方に関する調査報告事業)報告書

掲載日: 2023年5月26日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁電力・ガス事業部政策課電力産業・市場室
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令和3年度エネルギー需給構造高度化対策に関する調査等事業(電力業界の経営分析及び中長期の資金調達のあり方に関する調査報告事業)報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、令和3年度における日本の電力業界の経営分析及び中長期の資金調達のあり方について書かれた報告書である。国内電気事業者の経営状況について、財務情報や定性情報を用いた詳細な調査・分析が実施され、フリーキャッシュフローや営業キャッシュフローの推移が検証されている。販売電力量の減少、再生可能エネルギー導入量の増加、競争激化による利益率の低下といった課題が明らかにされ、これらの要因が電力事業者の収益性に与える影響が分析されている。設備投資額の内訳や主要発電設備の残高推移についても詳細に調査され、長期的なキャッシュフロー予想が展開されている。脱炭素に向けた追加コストや一般担保付社債の廃止による影響、格付けと発行体の関係性についても検討が加えられている。資金調達手段としてグリーンファイナンスの活用可能性が検証され、利回りや最新動向が整理されている。国外の電力業界については、RWE、E.ON、Uniper、Enel等の主要企業を対象とした経営状況調査が実施され、電力自由化後の各事業者の経営状況及び脱炭素トランジションの進捗状況が分析されている。各国の規制当局による電力業界に対する経営及び脱炭素化規制の手法についても調査され、業態変化や事業再編等を踏まえた今後のシナリオ予想が提示されている。電力小売事業における付加価値向上や収益性向上に向けた取組についても検証が行われ、国内外の電力事業者の比較分析が実施されている。