令和3年度補正「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業(アーティスト等と連携した地域ブランドの確立に係る実証事業)」成果報告書

掲載日: 2023年11月24日
委託元: 経済産業省
担当課室: 商務・サービスグループクールジャパン政策課
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令和3年度補正「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業(アーティスト等と連携した地域ブランドの確立に係る実証事業)」成果報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、横浜市関内駅周辺地区において、道路空間を活用したコンテンポラリーダンスのパフォーマンス実証事業について書かれた報告書である。JR関内駅周辺では大型再開発が進行しており、みなと大通り及び横浜文化体育館周辺道路(みなぶん)は、これらの開発を繋ぐ重要な動線として、令和9年度までに歩行者・自転車空間を拡幅する再整備が計画されている。本事業では、Dance Base Yokohama(DaBY)のクリエイターによるコンテンポラリーダンスのパフォーマンスを関内駅南口広場で実施し、地域住民がアートに触れる機会を提供することを目指した。パフォーマンスは観客とのインタラクティブな関係の中で即興的に創り上げられ、観客も参加できる状況を生み出すことで、地域におけるアートの敷居を下げる効果を狙った。実施日である2023年3月25日は雨天となったため、一部のプログラムのみがみなぶんで行われ、その他は横浜スタジアムの公開スペースで実施された。活用制度としては、歩行者利便増進道路制度を目指した社会実験として位置づけられ、横浜市都市整備局都心再生課が申請主体となり、オンデザインが企画検討を担当し、沿道事業者である横浜スタジアムの協力を得て実現した。効果検証では、アーティストにとって身近な場所での活動機会の提供、参加者の約4分の1が日常動線として通る人々であったこと、回答者全員が「まちなかの公開の場所でアートに触れる機会があればよい」と回答したことが確認された。また、まちなかでのアート展開により、まちに出かける動機やイメージ発信のきっかけとなり、年齢を問わない参加型パフォーマンスによって地域の多様な住民がアートに触れる機会を得られたことが報告されている。