令和元年度化学物質安全対策(第一種特定化学物質含有製品等の安全性に関する調査)報告書

掲載日: 2020年5月25日
委託元: 経済産業省
担当課室: 製造産業局化学物質管理課化学物質安全室
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報告書概要

この報告は、第一種特定化学物質含有製品等の安全性に関する調査について書かれた報告書である。経済産業省の委託により一般財団法人化学物質評価研究機構が実施した令和元年度の調査事業であり、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律に基づく第一種特定化学物質の製品含有実態を確認することを目的としている。調査は二部構成となっており、第一部ではポリ塩化直鎖パラフィン、第二部ではデカブロモジフェニルエーテル含有製品を対象としている。ポリ塩化直鎖パラフィンは炭素数が10から13までで塩素含有量が全重量の48%を超える化合物であり、平成30年4月1日に第一種特定化学物質に指定された代表的な難燃剤である。調査対象製品は化審法施行令第7条で定められた潤滑油、切削油、作動油、防炎性能付与調整添加剤、樹脂・ゴム用可塑剤、防水性難燃性塗料、接着剤・シーリング用充塡料、皮革用加脂剤の6分野から計20製品を試買検査により調査した。分析には高分解能ガスクロマトグラフ質量分析計を用いて含有試験を実施し、検出下限は0.05μg/gとした。デカブロモジフェニルエーテルについては調査対象20試料のうち椅子生地1試料から平均3000μg/gが検出され、溶出試験では溶出率0.033%という結果が得られた。その他の試料からは定量下限未満であり検出されなかった。