令和元年度「女性活躍推進のための基盤整備事業(女性起業家等支援ネットワーク構築事業)」活動報告書

掲載日: 2020年6月8日
委託元: 経済産業省
担当課室: 経済産業政策局経済社会政策室
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報告書概要

この報告は、女性活躍推進のための基盤整備事業における女性起業家支援ネットワーク構築事業について書かれた令和元年度活動報告書である。

経済産業省が平成28年度より実施してきた女性起業家等支援ネットワーク構築事業の成果を集約・検証し、そのノウハウを全国に普及することにより、各地の女性起業支援の拡大と質の向上、ネットワーク構築強化を後押しすることが本事業の目的である。事業内容は、ノウハウ普及・広報、自立化検討会等、フェーズ0・1支援の有効性調査の3つの柱で構成されている。

ノウハウ普及・広報では、女性起業家支援体制の空白地域や底上げが必要な地域において、全国10箇所でセミナーを開催し、女性起業家支援コンテスト受賞者やフェーズ0・1支援に積極的に取り組む支援者をパネラーとしたパネルディスカッションやワークショップを実施した。参加者の約4割が自治体の創業担当者であり、次いで金融機関、男女共同参画センター、個人事業主・女性起業家が続いた。各地域のセミナーでは、女性のフェーズごとの支援ニーズの違いや多様性、ライフイベントとの両立等の女性特有課題への理解促進が図られた。

自立化検討会では、地域ネットワークの定着・拡大に向けた課題分析や全国事務局の今後のあり方等について、有識者や地域の女性起業支援関係者が参加して検討が行われた。また、過去の地域ネットワーク代表機関や令和元年度補助事業者へのヒアリングも実施された。フェーズ0・1支援の有効性調査では、起業という選択肢を知らない段階や起業を決意するまでに至っていない段階への支援が、その後の支援対象者増加や創業増加にどう貢献するかを調査するため、支援機関へのヒアリングや女性起業家・起業希望者へのアンケートが実施された。これらの取り組みを通じて、女性起業家支援における課題と今後の自立化に向けた方向性が明確化された。