令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業ーSDGs経営の海外展開及び地域企業へのSDGs経営の普及啓発等のための調査研究ー

掲載日: 2020年6月23日
委託元: 経済産業省
担当課室: 経済産業政策局産業資金課
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報告書概要

この報告は、ボストンコンサルティンググループによるグローバルメガトレンドの分析について書かれた報告書である。世界で発生している59のメガトレンドを技術、経済、人口動態、その他の潮流の4つのカテゴリに分類して詳細に分析している。技術分野では、クラウドコンピューティングやWeb2.0を含むプラットフォーム・コネクティビティの発達、スマートデバイスやRFID技術を含むIoTテクノロジーの進展、AI・機械学習・ロボット・自動運転車を中心とするAI・ロボティクス技術の急速な発達、さらにVR・AR技術の新たな登場が挙げられている。生命科学・ヘルスケア分野では栄養補助食品や新医療技術の発達が見られ、環境・エネルギー分野ではエネルギー不足や水不足の顕在化、代替エネルギーの実用化、廃棄物管理、グリーンプロダクト、地球温暖化対策などが重要課題となっている。経済分野においては、シェアリングエコノミーの拡大、ビジネスモデルの変革、コモディティ化の進展、企業間連携やM&Aの拡大、スタートアップの勃興などが顕著である。金融・投資面では社会的責任投資や発展途上国への投資加速が進み、流通構造では電子商取引の拡大と経済ブロック化が同時に進行している。人口動態では世界的な人口増加と高齢化、長寿化が進む一方で、女性の社会進出、都市部への人口集中と地方過疎化、移民流入などの変化が起きている。消費者動向では、ニーズの細分化、健康志向の高まり、時短・利便性追求、ブランドアフィニティ志向、プライベートブランド台頭が特徴的である。これらのメガトレンドは相互に影響し合いながら、今後のビジネス環境や社会構造の変化を推進する要因となっている。