令和元年度質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業(フィリピン国・カビテ地方の公共交通網基本コンセプト策定 および軌道系中量輸送システム整備事業実現可能性調査)報告書(英語版)CAVITE-LAGUNA PUBLIC TRANSPORT MASTER PLAN AND THE PRELIMINARY FEASIBILITY STUDY OF MEDIUM-CAPACITY RAIL SYSTEM IN THE REPUBLIC OF PHILIPPINES FINAL REPORT

掲載日: 2020年6月29日
委託元: 経済産業省
担当課室: 製造産業局国際プラント・インフラシステム・水ビジネス推進室
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令和元年度質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業(フィリピン国・カビテ地方の公共交通網基本コンセプト策定 および軌道系中量輸送システム整備事業実現可能性調査)報告書(英語版)CAVITE-LAGUNA PUBLIC TRANSPORT MASTER PLAN AND THE PRELIMINARY FEASIBILITY STUDY OF MEDIUM-CAPACITY RAIL SYSTEM IN THE REPUBLIC OF PHILIPPINES FINAL REPORTのサムネイル

報告書概要

この報告は、フィリピン共和国におけるカビテ・ラグナ地域の公共交通マスタープランと中量軌道系鉄道システムの予備的実現可能性調査について書かれた報告書である。本調査は、日本の経済産業省と福山コンサルタントが2020年2月に実施したものであり、マニラ首都圏周辺の急速な人口増加と交通渋滞の深刻化に対応するため、持続可能な公共交通システムの構築を目指している。調査対象地域では、メトロマニラからカビテ地域への人口流入が続いており、現在の道路交通システムでは将来の交通需要に対応できない状況が予測されている。報告書では、交通需要予測、路線計画、駅配置、環境社会影響評価、建設費概算、経済財務分析などの包括的な検討が行われている。特に、ニオグ駅からカビテ経済区間、ヘネラル・トリアス駅からムンティンルパ間、ニオグ駅からアラバン間の3つの優先路線が提案されており、各路線における需要予測と技術的検討が詳細に分析されている。環境面では、大気汚染物質の削減効果や温室効果ガス排出量の削減効果が期待されており、社会面では交通利便性の向上による地域開発促進効果が見込まれている。建設費については、高架構造を基本とした中量軌道システムの概算費用が算定され、事業スキームや資金調達方法についても検討されている。また、土地価値向上効果や経済波及効果についても定量的な分析が実施されており、プロジェクトの実現可能性が総合的に評価されている。