令和元年度関西地域における学生・若者起業家に関する実態調査報告書
報告書概要
この報告は、関西地域における学生・若者起業家の実態把握について書かれた報告書である。近畿経済産業局が令和2年2月に公表したもので、関西ベンチャーサポーターズ会議の分科会開催とWebアンケート調査、ヒアリング調査を通じて若者の起業意識や実態を調査している。調査では学生や若者の起業に対する意識、起業テーマ、起業時期の希望、相談相手、阻害要因などを分析している。また、実際に起業した若者起業家9社に対してヒアリング調査を実施し、ArchiTech株式会社、株式会社データグリッド、株式会社Edeyansなど関西圏の新興企業の事業内容、起業経緯、成長過程を詳細に調査している。調査結果から、若者の起業意識は一定程度存在するものの、資金調達、人脈形成、ビジネスモデル構築などの課題が起業の阻害要因となっていることが明らかになった。さらに、起業支援施策としてメンター制度、資金調達支援、コミュニティ形成の重要性が指摘されている。報告書は関西地域における若者起業家創出に向けた今後の取り組みとして、産学官連携の強化、支援体制の充実、起業家教育の推進などを提言している。
