令和元年度地球温暖化・資源循環対策等に資する調査委託費(プラスチック等資源循環推進調査)報告書

掲載日: 2020年6月30日
委託元: 経済産業省
担当課室: 産業技術環境局資源循環経済課
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報告書概要

この報告は、プラスチック資源循環推進について書かれた報告書である。本調査は経済産業省からの委託により、容器包装リサイクル制度の次期見直し、中国による廃棄物輸入規制とバーゼル条約改正の影響分析、プラスチック資源循環戦略のマイルストーン達成に向けた課題検討を目的として実施された。容器包装リサイクル法に関しては、平成29年度の入札制度見直し後の再商品化事業者16社へのヒアリング調査を実施し、材料リサイクル事業者とケミカルリサイクル事業者の処理状況を把握した。その結果、取扱量に大幅な変化はなく、第三者認証の取得による品質管理強化が進んでいることが判明した。バーゼル条約改正の影響については、廃プラスチック事業者への調査により、中国輸入規制以降の国内処理体制の変化と今後の見通しを分析した。容器包装リサイクル法対象外のプラスチックについては、事業者の排出実態調査を実施し、ペットボトルは多くの事業者で分別排出が実現している一方、その他のプラスチックごみは顧客・従業員の協力不足や汚れの問題により分別が困難な状況が明らかとなった。事業活動から排出されるプラスチックは比較的汚れが少なく分別対応可能であるが、処理コストの問題がインセンティブ低下の要因となっている。今後のプラスチック資源循環推進には、分別等の環境配慮を行う事業者が評価される仕組みづくりと、経済的メリットの創出が必要であると結論付けている。