令和元年度質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業タイ王国・アマタ・シティ・チョンブリ工業団地における「廃棄物の統合的資源/エネルギー化事業」の実施可能性調査事業調査報告書

掲載日: 2020年8月4日
委託元: 経済産業省
担当課室: 貿易経済協力局通商金融課資金協力室
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令和元年度質の高いインフラの海外展開に向けた事業実施可能性調査事業タイ王国・アマタ・シティ・チョンブリ工業団地における「廃棄物の統合的資源/エネルギー化事業」の実施可能性調査事業調査報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、タイ王国アマタ・シティ・チョンブリ工業団地における廃棄物の統合的資源・エネルギー化事業の実施可能性について調査された報告書である。本調査は令和元年度に実施され、株式会社エックス都市研究所を主体とし、JFEエンジニアリング株式会社、株式会社グーン、YUSA、横浜市が協力する実施体制で行われた。タイ国では経済成長に伴い増大する廃棄物の適切な管理・処理が重要課題となっており、AMATA社と横浜市のYUSAが共同でスマートシティプロジェクト開発に取り組んでいる背景がある。調査対象となるアマタ・シティ・チョンブリ工業団地では、非有害性廃棄物を対象とした高度リサイクルと廃棄物発電技術をベースとする統合的資源・エネルギー化事業の実現可能性が検討された。具体的には処理対象廃棄物の量と質の現地調査に基づく設定、資源化技術条件の決定、施設基本設計、初期投資費用と事業運営費用の算定、事業実施体制と資金調達計画を含む事業計画策定が行われた。廃棄物発電事業については、工業団地内外からの廃棄物調達可能性、組成分析、法規制と管理体制、再生可能エネルギー政策、施設基本設計が詳細に検討された。またリサイクル事業については、AFS社による既存のリサイクル事業の実態把握と効率化・高度化の検討が実施された。最終的に2023年の商用運転開始を目指した事業化可能性が資金面、技術面、環境面から分析・確認されている。