令和元年度産業標準化推進事業委託費 (戦略的国際標準化加速事業:国際ルールインテリジェンスに 関する調査(海洋生分解性プラスチックのルール形成戦略に係る調査))報告書

掲載日: 2020年8月11日
委託元: 経済産業省
担当課室: 産業技術環境局資源循環経済課
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令和元年度産業標準化推進事業委託費 (戦略的国際標準化加速事業:国際ルールインテリジェンスに 関する調査(海洋生分解性プラスチックのルール形成戦略に係る調査))報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、海洋生分解性プラスチックの国際標準化とルール形成戦略について書かれた報告書である。プラスチックごみによる海洋汚染が地球規模の深刻な問題となる中で、日本は廃棄物管理の徹底を前提としつつ、イノベーションによる解決を目指している。代替素材として注目される海洋生分解性プラスチックは、海洋中で分解する特性を持つプラスチック製品として市場導入が進んでいるが、その海洋生分解性機能に関する公的標準はまだ十分に確立されていない。現状では民間規格およびイタリア、ドイツによるISO提案が存在するものの、統一的な基準が不足している状況である。海洋生分解性プラスチックの社会実装を推進するためには、機能の信頼性確保と向上が重要であり、様々な主体から理解を得られる評価手法と要求事項の提案が必要とされている。本事業では、国際標準化および国際標準を活用したルール形成戦略の素案作成を目的として、EUや主要国の関連委員会、業界、有識者の動向調査を実施した。また、規制等の調査により評価手法を優位に導くためのルール形成課題を明確化し、国際標準の活用方法を含む対応策を検討整理した。さらに海洋生分解性プラスチックの分解試験方法について、国内外の主要試験機関における規格化済みおよび規格予定の試験方法を調査し、現状課題と将来の協力可能性を分析した。これらの調査結果を踏まえてルール形成戦略の素案を作成している。