令和元年度石油・ガス供給等に係る保安対策調査等事業(高圧ガス取扱施設におけるリスクアセスメント及びリスクマネジメントの普及並びに教育の高度化に関する調査研究)報告書
報告書概要
この報告は、高圧ガス取扱施設におけるリスクアセスメント及びリスクマネジメントの普及並びに教育の高度化に関する調査研究について書かれた報告書である。経済産業省が実施した令和元年度の調査事業として、高圧ガス保安協会が中心となって検討委員会を設置し、中小規模事業所でのリスクアセスメント導入促進を主な目的として実施された。報告書では、認定保安検査実施者やコンビナート等保安規則適用事業者を中心にリスクアセスメントが普及している一方で、中小規模事業者ではその重要性や実施方法が十分理解されておらず導入が進んでいない状況を指摘している。調査内容として、経営層及び現場作業員向けの分かりやすい入門資料作成、政府・都道府県・高圧ガス保安協会の普及取組み状況、他法令におけるリスクアセスメントの位置付け、事業者規模に応じた内容検討が実施された。また、自主保安高度化事業者認定制度のインセンティブ拡張及び認定要件の検討、高圧ガス事故防止のための視聴覚資料作成も調査対象となった。検討委員会では大学教授、関係省庁、業界団体代表等が参加し、3回の委員会を通じて検討が進められた。調査結果として、第一種製造者を主なターゲットとしたガイドブック作成、海外事故再現映像への日本語字幕・ナレーション付与による啓発資料整備等が実施され、高圧ガス取扱事業者のリスクアセスメント導入環境醸成及び保安啓発活動高度化が図られた。
