令和元年度IT活用向上に向けたIT普及実証調査事業に関する委託事業調査報告書

掲載日: 2020年8月19日
委託元: 経済産業省
担当課室: 中小企業庁経営支援部小規模企業振興課
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報告書概要

この報告は、令和元年度IT活用向上に向けたIT普及実証調査事業について書かれた報告書である。小規模事業者のIT普及率が12.2%と低い状況を背景に、地域経済を支える小規模事業者がITツールを十分活用できていない課題に対処するため、生産性向上や販路開拓に有効なITツールを選定し、その普及を担う伝道師を全国的に育成することを目的として実施された。事業では株式会社東京リーガルマインドが中心となり、全国のITコーディネータから選出した講師と共に、小規模事業者にITツールが普及しなかった要因の調査分析、適切なITツールの選定、IT利活用指導者育成セミナーおよびIT能力向上セミナーの企画運営を行った。選定されたITツールには、Slack、Chatwork、Zoom、Skype、Google Meet等のコミュニケーションツール、Googleフォーム、Spreadsheet等の事務効率化ツール、Adobe Acrobat Reader、netprint等の外部出力ツールなど、無料または費用対効果の高いツール群が含まれた。当初は全国47都道府県で70回のセミナー開催を計画し、参加目標人数3,000名を設定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催数が22回に縮小され、参加者数も1,008名となった。それでも実施されたセミナーでは参加者から高い評価を得ており、実際にツールを試用して有効性を実感したという声が多数寄せられ、今後のIT活用数の変化が期待される結果となった。