平成３１年度エネルギー需給に関する統計整備等のための調査（都道府県別エネルギー消費統計の整備に関する調査）報告書

この報告は、平成31年度における都道府県別エネルギー消費統計の整備に関する調査について書かれた報告書である。資源エネルギー庁では平成16年度から地方自治体の温暖化対策の実効性向上のため、地域レベルでのエネルギー消費量を推計し、産業部門、業務部門、家庭部門、運輸部門について都道府県別のエネルギー消費量を推計している。総合エネルギー統計の精緻化に伴い、都道府県別エネルギー消費統計においても総合エネルギー統計との整合性を確保しつつ、ユーザーニーズに応じた改善を図る必要がある。本事業では2017年度の新規作成及び2016年度の確定値更新を行い、早期公表を目指すとともに、地域におけるエネルギー対策、地球温暖化対策の基礎データとしての活用に資することを目的としている。集計方法では固有単位表、エネルギー単位表、炭素単位表を作成し、エネルギー種別では燃料等、電力、熱などを計上する。産業分類別では企業・事業所他部門、家庭部門、運輸部門に分けて集計を行っている。都道府県毎のエネルギー消費実態分析では都道府県間比較分析と時系列分析を実施し、各地域の特徴を明らかにしている。総合エネルギー統計の改訂を踏まえた遡及推計準備や家庭部門における消費支出補正、石油等消費動態統計調査個票の重複補正などの改善検討も行われた。問い合わせ対応では専用窓口を設置し、年間77件の問い合わせに対応している。