令和元年度地球温暖化問題等対策調査(途上国における適応分野の我が国企業の貢献可視化事業)調査報告書【英語】FY2019 Visualization of Contribution to the Adaptation by Japanese Companies in Developing Countries Report Summary
報告書概要
この報告は、2019年度に実施された途上国における日本企業の気候変動適応への貢献の可視化に関する報告書である。本プロジェクトは日本企業による途上国での適応事業の促進と拡大を目的として実施され、適応事業の推進協力体制の構築、気候変動適応グッドプラクティスの更新、国内セミナーでの個別相談会の実施、ウェブサイトへの情報掲載などが行われた。特にベトナム、インドネシア、ミャンマーにおける気候変動適応ニーズの調査が実施され、各国の具体的な適応課題と対応策が整理された。また、経済産業省の「途上国における適応プロジェクトへの日本企業の貢献可能性に関する調査」のフォローアップが行われ、企業からの回答を通じて適応事業に対する認識や課題が明らかになった。国際的な情報発信としてCOP25でのサイドイベントが開催され、国内では大阪において気候変動適応ビジネスセミナーが実施された。一方で、横浜でのセミナーや適応ビジネスフォーラムは新型コロナウイルスの影響により中止となった。報告書では、適応事業の評価手法の検討や普及促進策についても言及されており、今後の課題として官民連携の強化、技術移転の促進、資金調達メカニズムの構築などが挙げられている。これらの取り組みを通じて、日本企業の適応技術や経験を活用した途上国支援の重要性が示されている。
