令和元年度燃料安定供給対策に関する調査等(バイオ燃料等のライフサイクルGHG排出量算定に関する調査)報告書

掲載日: 2021年1月21日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁資源・燃料部政策課
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報告書概要

この報告は、バイオ燃料等のライフサイクル温室効果ガス排出量算定に関する調査について書かれた報告書である。

本調査は、エネルギー供給事業者による非化石エネルギー源の利用促進に関する高度化法において、ガソリン代替バイオエタノールの導入目標設定に伴い、代替燃料のライフサイクル温室効果ガス排出量を海外動向も踏まえて調査することを目的としている。現在、我が国ではガソリン代替燃料としてバイオエタノールのみが高度化法の対象として定められているが、中長期的には軽油・航空燃料の温室効果ガス排出削減のため、バイオディーゼル燃料・バイオジェット燃料等やその他代替燃料の導入が期待されている。

調査対象として、バイオジェット燃料、バイオブタノール、e-fuelのライフサイクルアセスメント評価が行われた。バイオジェット燃料については、国際民間航空機関のCORSIA制度における評価方法に基づき、ASTM D7566で認定された5種類のバイオジェット燃料のうち4種類について評価が実施された。評価では原料を主産物、共産物、廃棄物、残渣、副産物に分類し、マサチューセッツ工科大学、欧州委員会共同研究センター等による評価結果を参照して算定が行われた。

また、原油採掘等の温室効果ガス排出量算定についても調査が実施され、高度化法告示におけるガソリンライフサイクルアセスメントの算定方法と欧米制度における原油採掘時の排出量算定方法が比較検討された。特に、石油生産温室効果ガス排出量推定ツールであるOPGEEの概要と適用事例について詳細な分析が行われ、中東地域の油田における排出量データが示された。