令和元年度安全保障貿易管理対策事業(産業競争力強化法に基づく技術等情報管理認証制度に係る指導支援等の専門家派遣事業)報告書
報告書概要
この報告は、産業競争力強化法に基づく技術等情報管理認証制度に係る指導支援等の専門家派遣事業について書かれた報告書である。
グローバル競争が進む中で技術等情報の適切な管理が重要となっており、オープンイノベーション等の他者との連携を促進するために認証制度の普及が不可欠である。本事業では、技術等情報の適切な管理に取り組めていない中小企業等の事業者を支援し、我が国産業界全体における技術等情報の適切な管理を促進することを目的として専門家派遣を実施した。
専門家派遣は三つの具体的なニーズに対応している。第一に、適切な管理をすべき技術等情報の特定やその漏えい防止措置に係るアドバイスである。第二に、事業者が実施している認証基準に沿った漏えい防止措置についての内部監査である。第三に、業界等における漏えい防止措置のモデル構築支援に係るアドバイスである。これらのニーズに対応できる情報セキュリティおよび監査についての知見を有する専門家を確保し、派遣前に認証基準の理解等のための研修を実施した。
派遣募集は2019年6月25日より開始されたが、当初は認証機関及びモデル作成団体を通じた申請のみを受け付けていた。しかし、2019年9月時点で申し込みがなかったため、事業スキームを見直し、2019年11月14日より受付窓口を拡大して第二期の募集を開始した。専門家向け研修会や団体向け説明会も実施され、最終的に一定の成果を上げることができた。
