令和元年度新興国等におけるエネルギー使用合理化等に資する事業(日中省エネルギー等・環境ビジネス推進事業)報告書

掲載日: 2021年4月27日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部政策課国際室
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令和元年度新興国等におけるエネルギー使用合理化等に資する事業(日中省エネルギー等・環境ビジネス推進事業)報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、令和元年度に実施された日中省エネルギー等・環境ビジネス推進事業について書かれた報告書である。我が国の優れた省エネルギー・環境技術及び機器の中国における普及を目的として、経済産業省資源エネルギー庁が一般財団法人日中経済協会に委託した事業である。中国は世界第2位のGDPを達成し、膨大なエネルギー需要と環境問題を抱える国として、我が国の戦略上最重点地域に位置付けられている。中国における省エネルギーや再生可能エネルギーの促進、環境技術の普及は、アジア域内の持続的成長を助け、我が国の経済成長と安定的なエネルギー確保にも資するものである。2019年度の中国の省エネルギー・環境分野の取り組みは、「三大堅塁攻略戦」に基づき重点分野に位置づけられ、大気汚染、水質汚染、固形廃棄物、土壌汚染への対策が強化された。PM2.5濃度の継続的削減、黒臭水の86.7%の解消、固形廃棄物輸入量の40.4%削減など具体的成果が示されている。第13回日中省エネルギー・環境総合フォーラムが東京で開催され、26件の日中協力モデルプロジェクトが発表された。また、フォーラムに向けた技術交流会が大連市と蘇州市で実施され、日本企業36社と20社がそれぞれ参加し、多数の商談機会が創出された。さらに中国国際商会環境ビジネス企業家訪日団の受入や、日中省エネルギー・環境ビジネス推進協議会の活用を通じて、両国間の技術交流と協力案件の発掘・形成が図られた。これらの活動を通じて得られた成果として、日中協力の深化、ビジネス機会の拡大、技術交流の促進が挙げられ、今後の重点ポイントとして政府間協力の強化、民間企業支援の充実、新技術分野での協力拡大が提案されている。