平成31年度国内における温室効果ガス排出削減・吸収量認証制度の実施事業(グリーンエネルギーCO2削減相当量認証制度運営事業)事業報告書

掲載日: 2021年5月21日
委託元: 経済産業省
担当課室: 資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部新エネルギー課再生可能エネルギー推進室
元の掲載ページ: 掲載元を見る
平成31年度国内における温室効果ガス排出削減・吸収量認証制度の実施事業(グリーンエネルギーCO2削減相当量認証制度運営事業)事業報告書のサムネイル

報告書概要

この報告は、平成31年度国内における温室効果ガス排出削減・吸収量認証制度の実施事業について書かれた報告書である。再生可能エネルギーの導入拡大を目的として2001年度から開始されたグリーンエネルギー証書制度を基盤とし、2011年度より運用が開始されたグリーンエネルギーCO2削減相当量認証制度の厳格かつ中立的な運営を目的としている。同制度は、グリーン電力およびグリーン熱によって削減された温室効果ガス量を地球温暖化対策推進法に基づく算定・報告・公表制度において活用可能とするものである。

2019年度の事業実施では、グリーンエネルギーCO2削減計画の認定・変更業務として、第26回と第28回認証委員会において申請された計4件の削減計画と4件の変更申請について書類確認と認定手続きを実施した。削減相当量の認証業務では、グリーン電力種別方法論34件とグリーン熱種別方法論3件の計37件について検証機関による検証結果の確認と認証を行った。また、削減相当量管理システムへのデータ登録と管理業務を継続実施している。

専門委員会の運営では、グリーン熱のデフォルト値見直しに関する検討を実施し、太陽熱、バイオマス熱、雪氷熱の各種別方法論における算定方法とモニタリング手法の更新を行った。特に家庭部門の太陽熱設備や業務・産業部門のバイオマス熱設備について、代替される標準的な導入設備、燃料種別、設備効率に関する詳細な分析を通じてデフォルト値の適正化を図った。これらの検討結果は制度の精度向上と実態に即した温室効果ガス削減量の算定に寄与するものとなっている。