令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業2040年における未来の健康・医療・福祉分野の重点分野に関する調査調査報告書

掲載日: 2021年6月1日
委託元: 経済産業省
担当課室: 商務情報政策局商務・サービスグループヘルスケア産業課医療・福祉機器産業室
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報告書概要

この報告は、2040年における未来の健康・医療・福祉分野の重点分野に関して書かれた報告書である。厚生労働省が2019年夏に策定する2040年の生産性向上に向けた医療・福祉サービス改革プランを受け、次世代ヘルスケア産業協議会等に設置された未来イノベーションWGにおいて中長期ビジョンが取りまとめられた。この調査では、医療・健康分野における国内外のビジョンおよび動向を分析し、有識者による検討会にて議論を実施した。国内では厚生労働省が「保険医療2035」として保険医療の価値向上、主体的選択の社会支援、日本医療のグローバルリーダー化を掲げ、日本医師会は「日本の医療のグランドデザイン2030」において生命と尊厳を守る、苦痛から解放する、暮らす基盤を支える、明日に備えるという4つのビジョンを提示している。海外ではEUが健康サミットにおいて予防のためのエビデンスに基づいた医療への投資や健康寿命測定の標準化等の提言をまとめ、欧州製薬産業協会は全ての患者への革新的健康ソリューション提供、EUの医療研究開発における世界的リーダーシップ、迅速な結果を得るための強固な協力を三つの柱として掲げている。調査では2040年までに予防的措置・ウェルネスが生活の主流となること、どこでも医療アクセスの実現、2035年までに高齢者のQoL劇的改善という三つの議論テーマが選定された。また、技術・戦略インテリジェンス機能については、基礎から先端技術開発へのバランス良い投資、民間資金活用による規模拡大、研究者が専念できる体制づくり、多様性ある組織づくり、国民がイメージを共有できるわかりやすいコンセプト設定等が重要な観点として提言されている。